株式会社Temari
- 新たな顧客層の開拓、マーケティング
- 口内健康の増進-特に歯周病の予防
- 口内健康の重要性の啓蒙
- 国と家庭での医療費削減
- 働くお母さんの育児のサポート
【活用対象】
- 企業顧客
- 一般顧客
IoT導入のきっかけ、背景
自身の口腔トラブルと、祖父母の病気をきっかけに口腔ケアの大切さに課題意識を持った。
口腔内の問題について調べる中で、「他の先進国と比較すると、日本の高齢者は歯の残存数が少ない」などの定量的な事実を知り、口内健康に対して課題意識を持つに至る。Web業界から転身した際に、テキサス州オースチンで開催されている世界最大級のテックの祭典である「SXSW」を視察した。その際に出会ったクリエータとの人脈形成イベントやメイカソンなどのイベントに参加する中で製品開発の着想を得る。その後試行錯誤を重ね、ハードウェアとアプリが融合した「シャカシャカぶらしキット」という名称のIoTプロダクトを開発し、現在、商品の販売開始に至る。
IoT事例の概要
提供形態
- 子供が楽しみながら歯磨きを習慣化できるよう、ゲーム性やキャラクター性を取り込んだデバイスとアプリを提供している。
- 歯ブラシの動きをセンシングし、全体的に歯磨きができているかどうか可視化する。
提供詳細
「シャカシャカぶらしキット」は、モーションセンサーを搭載。センシングした歯磨き動作をソフトウェアで解析し、磨きの細かさ、時間、磨いた箇所などを検出。その結果を、内蔵したBluetooth(ブルートゥース)によりスマートフォンに送信し、画面で確認することができる。
まずは、幼児に上手な歯磨き習慣をつけることを目的としており、クマのキャラクターを模した本体の後部にあるクリップで、現在は歯ブラシの好きな位置に取り付け使う。スマートフォンアプリで歯の磨き方を順番に指導するコンテンツがあり、ゲーム感覚で歯磨きを学べる。また、毎日の歯磨きのデータも蓄積していく。
概要図
歯ブラシにデバイスを取り付けて、アプリの画面を見ながら歯磨き(子供はくまちゃんと遊ぶ感覚で歯磨きを行う)
取り扱うデータの概要とその活用法
- 歯ブラシの動き(角度、動く方向、速度等)から歯磨きができたかを確認
- 歯磨きの実施時間や回数など
事業化への道のり
苦労した点、解決したハードル、導入にかかった期間
- 初めてのゼロからの製造開発と、連携したアプリ開発。
- 大学と連携して取り組んだ、歯磨き動作をセンシングするためのアルゴリズムの開発。
- アルゴリズムやアプリを改善するため、大学病院の協力を得て実証実験を実施。
- IoTという新しい商品なので、お母さん方に抵抗感があった。当初ユーザと想定したお母さん方ではなく、ガジェット好きなお父さんや孫に何かプレゼントをしたい祖父母に評価された。
技術開発を必要とした事項または利活用・参考としたもの
- 歯ブラシに装着するデバイス
- 子供が使って楽しめるゲーム性やデザインを意識したアプリ
この二つで「シャカシャカぶらしキット」。
今後の展開
現在抱えている課題
データから歯磨きの出来具合を評価するアルゴリズムの開発
将来的に想定する課題、強化していきたいポイント
- ユーザ認知
- 販路の拡大
- 百貨店・IT・テック系のショップなどで展開
- 製品の良さをユーザに認知してもらうために、できるだけFace-to-Faceでユーザと接点を持てる販売方法を優先。
- 歯科医に口内健康をサポートする道具として使ってもらい、販路を拡大すること。
- 子供だけでなく大人にも有用な口内健康を守る機器への発展
将来に向けて考えられる行動
「シャカシャカぶらしキット」を通じて得られたデータを集積することによる新たな価値の発見
連携を含めた強化分野
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健康関連メーカなどとの連携・タイアップ
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コンテンツメーカーとの連携
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福利厚生として社員の健康のために商品利用をしたい企業への展開
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投資資金の呼び込み(弊社事業とマッチした)
本記事へのお問い合わせ先
株式会社Temari 代表取締役 歌野真理(うたのまり)
e-mail : info@temarii.com